制作前ヒアリングで聞かれることを全部見せる|答えを用意すると工期が縮むEvery Question We Ask Before Building Your Site
制作前のヒアリングは、審査でも面接でもありません。決まっていない項目を洗い出して、原稿と写真の締切を逆算するための時間です。ここで答えが用意できているほど工期は短くなります。この記事では初回に聞く項目を全部並べます。
The first meeting is not an interview. It exists to find what has not been decided yet, and to work backwards from your launch date to the deadline for copy and photos. Here is the whole question list, so you can answer it before we ever meet.
目次Contents
ヒアリングで見ているのは決まっていないこと
ヒアリングと聞くと、質問に正しく答える場だと身構える方が多いです。制作側が探しているのは、まだ決まっていない項目のほうです。決まっている話は5分で終わります。空白を残したまま進むと、デザインの途中で必ず手が止まります。だから最初にその空白の場所を特定します。
初回にかかる時間は60分から90分ほどです。この記事の項目に目を通してから来ていただくと、その場で決着する話が増えて往復が減ります。
最初の3問は目的と読み手
いちばん最初に聞くのは3つです。何を売っているのか。誰に届けたいのか。サイトができたあと何が起きてほしいのか。三つ目が肝心です。問い合わせを増やしたいのか採用の応募を集めたいのか名刺代わりに存在していればいいのかで、トップページの構成はまるで変わります。
ここで「全部です」と答える方は多いです。その場合は優先順位を1位から3位まで付けてもらいます。1位に置いたものだけがトップページの最初の画面に入ります。残りは下にずれるか、専用のページに移ります。
読み手の側も同じ粒度で聞きます。既存のお客さんが多いのか新規の方に見つけてほしいのか。年齢層はどのあたりか。スマートフォンで見る人の比率が高いのか。ここが決まると、文字の大きさから写真の選び方まで判断の基準ができます。
次に手元の材料を棚卸しする
材料が揃っているかどうかで着手の速さが変わります。次の項目を確認してください。
- ロゴの元データ(ai・svg・pngなど)がどこにあるか
- 使える写真が何枚あるか。撮影日はいつか
- 会社概要の正確な表記(社名・住所・電話番号・営業時間)が固まっているか
- パンフレットやチラシなど、文章の元になる紙の資料があるか
- ドメインをどこで契約していて、管理画面に入れるか
- 既存サイトがある場合、サーバーとCMSの管理情報を誰が持っているか
いちばん詰まりやすいのは最後の2つです。10年前に頼んだ制作会社がドメインを管理したまま連絡が取れない例は珍しくありません。この確認だけは早めにやってください。移管には数日から2週間ほどかかる場合があります。
原稿と写真を誰が用意するかで工期が決まる
制作が止まる原因の第1位は原稿です。デザインが仕上がっていても、中身の文章が届かないページは公開できません。だから初回に必ず聞きます。原稿はご自身で書くのか、こちらで取材して書き起こすのか。後者なら取材の日程を先に押さえます。
写真も同じです。全部をプロに頼む必要はありません。店内や商品はスマートフォンでも十分な場合があり、人物と外観だけ撮影を入れるという分け方がよくあります。手持ちの写真を見せてもらえれば、どこに撮影が必要かはその場で判断できます。
答えにくい3問ほど効く
残りの3つは、聞かれると少し身構える質問です。それでも早く答えるほど得をします。
ひとつ目は予算の上限です。金額を先に言うと足元を見られると心配される方がいますが、逆です。上限が分かるとページ数と機能を削る相談ができます。分からないまま進めると、見積もりが出た時点で全部やり直しになります。
ふたつ目は公開したい日です。展示会や決算期など動かせない日付があるなら最初に言ってください。そこから逆算して原稿の締切を決めます。締切のない原稿はまず出てきません。
みっつ目は公開後に誰が更新するかです。社内に触れる人がいるならCMSを入れる意味があります。いないなら、更新のたびに依頼する前提で保守の契約を組むほうが安く済みます。
用意しておくと早いもの一覧
初回までに揃っていると話が早い順に並べます。全部なくても始められますので、ある分だけ持ってきてください。
| 用意するもの | なぜ要るか | ない場合 |
|---|---|---|
| ロゴの元データ | 高解像度で表示するため | 画像から作り直すか、ロゴ制作を別途 |
| 会社概要の正式表記 | フッターと構造化データに入る | 公開直前に確認の往復が発生 |
| 掲載したいページの一覧 | 見積もりの枚数が決まる | 概算しか出せない |
| 写真(あるだけ) | 撮影が要る箇所の切り分け | 撮影日程ぶん工期が延びる |
| ドメイン・サーバーの管理情報 | 公開作業に必須 | 移管に数日〜2週間 |
| 好きなサイト2〜3件 | 言葉にしにくい好みが伝わる | デザイン確認の往復が増える |
※好きなサイトは同業でなくてかまいません。理由を一言添えてもらえると精度が上がります。
まとめ
ヒアリングの目的は、決まっていないことに順番を付けることです。目的と読み手をまず決めます。次に材料を棚卸しして、原稿と写真の担当を決めます。この3つが片づけば残りは作業です。予算と公開日と更新担当の3問だけは、当日までに社内で話してから来てください。そこが決まっている案件はいちばん速く公開まで進みます。
What the meeting is really for
People arrive expecting a test. What the designer is actually hunting for is the list of things nobody has decided yet — those are what stall a build halfway through, once the design is done and the words still are not. Settled questions take five minutes. The unsettled ones take the rest of the hour, and that hour is what keeps the project moving later.
Purpose and audience first
Three opening questions: what you sell, who you want to reach, and what should happen once the site exists. That third one decides the layout. Enquiries, job applicants, or simply existing online as a credible business are three different homepages, and "all of them" gets ranked one to three — only the first one gets the top of the page.
The inventory
Logo source files, photos and when they were taken, your exact registered company details, any printed brochures the copy can come from, and — the one that bites — who controls your domain and hosting. A studio you hired ten years ago still holding the domain is common, and a transfer can take several days to two weeks. Check that first, not last.
The three awkward questions
Your budget ceiling, your launch date, and who updates the site afterwards. Naming a ceiling does not get you overcharged; it lets us cut pages and features before the quote instead of after. A fixed date works backwards into a copy deadline, and copy without a deadline does not arrive. And if nobody in-house will touch the site, a maintenance plan beats a CMS you will never open.